野宿系バックパッカー、1万円でホテルに泊まる!

世界一周64日目(11/9) フランス・マルセイユ

10時に起きました。ここは知らないフランス人のおじさんの家の中です。昨日、マルセイユの駅で野宿してくいるとおじさんが家に泊めてくれることになりました。要するに超いい人の家です。

起きて一生懸命考えました。どうやってお礼をすればいいのかと。お金はあれだし、日本のお土産も持ってないし…折り紙か!

スケッチブックの端を丁寧に切り取り、鶴を折りました。おじさんが部屋に来て作っている姿を見られてもあれなので、焦りながら作ります。

端っこがぐしゃっとなってしまいましたが、時間もないので手で細工をして直します。そして「Thank you so much」と「ありがとう、(名前)」と書きました。

部屋を出ておじさんに「ハロー」と言います。「ボンジュール」と返ってきます。よく眠れたかい?とジェスチャーで聞かれたので、親指を立てて「good!」と返します。英語は伝わりませんが雰囲気は伝わります。

部屋の中を見せてくれました。フランスのマンションの一室です。でもおしゃれさはなく、特別広いわけでもない、日本のワンルームマンションのような部屋でした。

流れで2人の写真を取ります。思い出の写真になりました。

おじさんは駅まで送ってくれます。途中で鶴を渡しました。おじさんは喜んでハグをしてくれました。その姿を見ると僕も嬉しくなります。おじさんの名前と僕の名前を2人で書き足しました。

マルセイユの駅で握手をして別れました。本当にいい人だったなー。僕もこの優しさを人に返したいと思います。でも知らない人を家に泊める勇気はないな。そう考えるとおじさんが凄すぎるぜ。最初はあっち系とか思いましたけど。本当にありがとうございました。

それから電車でユニテ・ダビタシオンという建物を見に行きました。この建物を簡単に説明すると、大きなマンションの中に郵便局や幼稚園、プール、本屋、コンビニなどが入っていて、建物を一つの街として捉えています。

実は僕が建築家を志すキッカケとなった建築です。ネットで「へーすげーこんなのあるんだ、え、まじすごくね?革新的じゃね?」という感じで建築家を目指す事になりました。←適当すぎる

実際に目にすると感動してしまいました。早足で建物内を見て回りました。相当興奮していたのでしょう。「すげえ、まじですげえ!!」

4階はホテルとして利用できます。僕は勢いで予約しました。お値段は11000円。野宿は0円、しかしここは11000円。

僕の人生を変えた建物なのでまあいいでしょう!ホテルの部屋も、住民が使う部屋と同じ構造です。興奮しながら部屋でくつろぎました。

夕方になるとスーパーに買い出しに行きました。傘をさして向かうと、おじさんに「もうやんでるよ」と空を指しながら言われました。フランクだなー。

泊まっている部屋からは街の夜景が見えます。テラスでビールを飲みました。最高のひとときでした。もうちょっとお金を出せばシービューなんですけどね。僕はシティビューで満足です。

7.8%のビールで少し酔いました。だらだらとベッドの中に入りました。

 

 

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